家とお金の正しい知識

給料の振り込みをしているし
カードや公共料金の引き落としもしているから
会社が取引しているメインバンクだから・・・
友人や知人が勤めているから・・
不動産屋さんにや住宅会社に勧められたから・・
同僚や友人の多くがそこで借りているから・・
大切な住宅ローンを
こういった理由から選んでいる方は
決して少なくないと思いましが
実際は、融資条件や金利などを
冷静に比較した上で決めるべきです。
また、家を建てると
住宅ローン控除制度によって
所得税と住民税が控除されるのですが
この制度はもちろんのこと
同時にiDecoを併用することによって
節税効果をうまく利用し
将来のために合理的にお金を貯めていくべきです。
つまり、家づくりを行うときには
家に関する知識と同時にお金に関する知識も
つけていただくことをオススメしています。
生命保険を含め、貯蓄方法なども
リセットして考えるにはちょうどいいタイミングですからね。
例えば、同じ金額を借りるにしても
金利が違えば、その支払利息は大きく異なります。
3000万円を35年返済で借りると仮定して
2つの条件で比較してみましょう。
条件1
35年間ずっと金利1.4%(保証料0.2%含む)
→毎月の返済金額:90,392円
→総返済額:37,964,849円
→総支払金利:7,694,849円(総返済額➖借入額)
条件2
1〜10年の金利0.7%(保証料0.2%含む)
11〜35年の金利1.04%(保証料0.2%含む)
→毎月の返済金額:1〜10年 80,556円、11〜35年 83,933円
→総返済額:34,846,694円
→総支払金利:4,846,694円(総返済額➖借入額)
このように条件1と条件2では、
同じ全期間固定型の住宅ローンであるにもかかわらず
支払利息が2,858,155円も違ってくることになるのですが
たった1つの理由
条件2の住宅ローンがあることを知っていたかどうかだけで
285万円も余分な支払いをすることになってしまうのが
住宅ローンという買い物なんですよね。
また、住宅ローン控除のことも考慮し
夫婦2人の名義で借入をしつつ
同時にiDecoにも加入することで
節税効果を最大化するのと
ローン控除のこともiDecoの存在も知らず
ローンを借りてしまうのとでも
大きな差異が生じることになってしまいます。
ともに30歳で年収300万円ずつのご夫婦が
3000万円を金利1%で借りると仮定して
2つのパターンで比較してみましょう。
(わかりやすく給料はずっとそのままで
それぞれの年間の所得税を6万円、住民税を12万円として試算)
条件1
夫婦が2分の1ずつの名義にし
iDecoに月々1万円ずつ60歳まで加入
→13年間の住宅ローン控除総額:321.88万円
→iDecoによる30年間の控除総額:108万円
→合計の節税額:429.88万円
条件2
債務はご主人、奥さんは連帯保証人、iDecoには加入せず
→13年間の住宅ローン控除総額:234万円
もちろん、この試算は年収や借入額によって
またiDecoの掛金によって異なってくるのですが
今回の条件の場合
名義を分けたこととiDecoに加入しただけで
195.88万円も手元に残るお金が違ってくることになるんですよね。
このように、選ぶ住宅ローンによって
また住宅ローンの借り方によって
そして国の制度を上手く利用したかによって
数百万円もの違いが生じるのが
家という大きな買い物です。
✅そもそもの予算設定から間違えないこと!
さらに、もう1つ大切なことが
そもそも予算設定を間違えないということです。
資金計画の結果
あなたにとっての理想的な予算が2800万円となれば
その予算の中で変える土地を選び
その予算の中でできる家を建てるべきです。
しかし、多くの方が
理想的な予算の範囲でおさまらないため
その予算を超えて家づくりをしています、
結果、数百万円予算を上げて家づくりをするわけですが
それはつまり、それだけ自由に使えるお金が減るということでもあります。
仮に。600万円予算が増えて仕舞えば
それに金利を合わせた額が
自由に使えなくなってしまうし
これに加えて、選ぶ住宅ローンを間違え、
かつ、ローン控除のことを考慮せずローンを借り
さらに、iDecoの存在も知ることなく家づくりをしてしまえば
1000万円以上も可処分所得が違ってくる頃になるかもしれません。
ということで、家を建てた後の暮らしはもちろん
子供たちの教育費用のこと
自分たちの老後のことまで考え
家づくりだけじゃなくお金についても知識を身につけ
将来への不安を感じることのない
合理的な家づくりをしていただければと思います。
それでは。。。