ランドリールームの注意点

『洗濯物を家の中で干したいので
ランドリールームをつくってほしい』
という要望が、ここ最近ずいぶん増えてきていて
家や家づくりのスタンダードと言っても
過言じゃないかな〜と思います。
もちろん、その理由は
共働きが当たり前になっているからですね。
共働きとなれば
基本、昼間は誰も家にいないため
洗濯物を外に干したままにしにくいし
選択の動線が少しでもショートカット出来れば
家事の大きな時間短縮になりますし。
また、自分もそうなのですが
アレルギー体質の人にとったら
花粉がたくさん付着した洗濯物を
出来れば着たくないですからね・・・
以上のような理由から
多くの方が、洗濯物を室内で干すことのできる
”ランドリールームをつくってほしい・・・”
と、お考えになるかと思いますが
とはいえ、ランドリールームをつくる時には
気をつけたほうがいいポイントがあります。
✅注意点その1:コスト
ランドリールームでゆったり洗濯物を干すためには
最低でも2帖、出来れば3〜4は
欲しいところではないでしょうか?
そして、このランドリールームは
洗面スペースとは別のつくりたいと
お考えじゃないでしょうか?
しかし、理解しておかなければいけないことは
”家の面積が大きくなれば
その分家のコストも高くなる”ということです。
家の面積が大きくなれば
それに連動して
1帖につき25万円〜30万円ずつ
コストが高くなっていきますからね。
それゆえ、家の予算に余裕がない場合は
洗面とランドリールームを分けないようにしたり
あるいは、ランドリールームをつくる代わりに
他の何かを削るという選択肢を持つべきです。
予算は、家づくりで一番大切なものである。
といっても過言ではありませんからね。
✅注意点その2:通風と日光
リビングや寝室と行った居室は南に配置し
洗面やお風呂といった水回りは北に配置するのが
一般的な設計の考え方となっています。
しかし、この考え方に縛られたままだと
脱衣室やランドリールームは
日光が当たらない場所に配置されることになるし
同時に、風通しも悪くなってしまいます。
もちろん、このような配置になった場合でも
サーキュレーターや扇風機を回しておけば
洗濯物はしっかりと乾くのですが
できることなら、自然の風が通り抜ける場所で
洗濯物を干し乾かしたいですよね?
また、日光は洗濯物の感想に
必要不可欠な要素ではないのですが
できることなら、室内だったとしても
日光を当てることによって
除菌された気持ちいい
フカフカの洗濯物にしたいですよね?
もしあなたが、そうしたいとお考えなら
『居室=南』『水回り=北』という考えは
一旦、あなたの頭の中から排除した方がいいと思います。
ランドリールームに
安心して窓が開けられる大きな窓を設置できて
たっぷりと気持ちいい風を採りこむことができたら・・・
また、その窓からたくさんの日光を採りこめるとしたら・・・
そのスペースは、寒くもなりにくいし
同時に、ジメジメしにくい場所になると思いませんか?
ですから、当たり前に縛られることなく
その敷地の環境に合わせながら
ベストなポジションでランドリールームをつくることを
心がけていただければと思います。
それでは。。。